第18回カットフラワーアドバイザーセミナー(横浜会場)
■午前の部 『園芸の基礎知識について(ガーデニング)』
  講師:鈴木路子 氏

■午後の部 『フラワーラッピング・リボンワークについて』
  講師:山崎由加里 氏

開催日:平成17年12月3日(土) 参加者110名
岩谷学園アーティスティックB専門学校
第18回 横浜セミナー 平成17年12月3日 岩谷アーティスティックB専門学校

・ 平成17年度最後となりました横浜での本セミナーは当協会の認定校、岩谷アーティスティックB専門学校様の多大なご協力を頂き、100名超の方にご参加頂き開催致しました。
・午前の部は、「園芸の基礎知識について(ガーデニング)」をテーマに、カットフラワーアドバイザー認定試験の講師でもいらっしゃいます鈴木路子氏を講師にお迎えして開催致しました。
まず、前半は園芸の基礎として知っておくべき事項を講義して頂きました。園芸の基礎として大切なのは、その植物そのものの特性を知ることが一番大切である、というお話がありました。まずその植物のルーツを知ることにも繋がる大切なことであり、知識として必要であるのは、名前(和名だけでなく学名等も)を知ることであり、次に本来どの季節の花で、何度くらいで咲く花なのか、どういう方向に咲くのか、つぼみ・花の形状等、その植物の生態の特徴を知ること、そしてそれらを知ることで、お客様の花が咲かない・持ちが悪いなどのクレームや疑問への対処の仕方も変わってくるということを、幾つかの実例を交えてお話頂きました。また葉牡丹を例にあげ、決まりきったいつものお正月の商品、といった売り方だけでなく、見せたい方向に植えられるという特性を生かしたディスプレイをするなど、新しいものを提言することができるということを示されました。たとえ商品としては売れなくても、「このお店はこういう新しい感じのものを作ってくれるんだ」というアピールになる、だから売るものと見せるものをはっきりさせて商品のロスを少なくしていくことが大切、という先生の言葉には、皆さん感心されたご様子で大きく頷いたり、メモを取っていらっしゃいました。また、このディスプレイは皆さん非常に新鮮だったようで、講習後も多くの方が写真に撮っていらっしゃいました。
続いてディスプレイのポイントとして、統一感・季節感・コンセプト・テーマを持つことの重要性を説かれました。並べ方をちょっと変えたり、向きを揃えることでただの商品陳列からオブジェのように見え方が変わる、というお話や、商品を地べたに置かないことで、お客様に見やすくなるだけでなく、商品自体も冷気に当たらないというメリットが出てくるなど、客観性と知識と工夫で、ディスプレイをより良く変える方法についてお話していただきました。また流行色や風水のカラーを考えることも、魅力あるディスプレイ・消費者の興味を引くディスプレイには大切だとお話されていました。
次に実際に消費者にアドバイスする際によく受ける疑問・質問と、それに対するわかりやすい回答をお話頂きました。まず鉢物の水やりのポイントは器の大きさ・器の材質などの特性をよく知れば、水の量や土を工夫することで問題を解決できるということ、また会場から質問のあった、根が回りすぎているものに関しては指を入れて根を切るなど、すぐに出来る対応法をお話いただきました。また、悩みを持った消費者に状況を尋ねるポイントとして、まずは基本は風通しであるとして、その他に水・温度・光・養分(肥料)・土(酸性・アルカリ性等)の5つのバランスはどうなっているか確認することが大切、というお話を、具体的な例を交えてお話いただきました。また肥料が葉向きであるか花向きであるかがすばやくわかる方法など、現場で培われた接客の経験と深い知識に基づくアドバイスには、参加者の皆さんも大いに納得されたように伺えました。
講習の後半には、お持ち頂いた実際の鉢物を使って、デモンストレーションをして頂きました。その際にもマーキングの方法や刈り込む時期など、明日からすぐにつかえるテクニックを沢山提案していただきました。また、一部を残して葉を殆ど取ってしまうという大胆なデモンストレーションには皆さん驚かれていましたが、「春になると新芽が出てきてとても美しいんです。そうやって一年を通じて楽しめるディスプレイとして活躍してもらえば、例えこれが売れなくても十分価値があるということになりますね」という先生のご提案には、皆さん感嘆していらっしゃいました。
今回の鈴木氏の講習は、『工夫』ということについて非常に考えさせられるお話でありました。深い知識と探究心・客観性・消費者に対する誠意…様々な要素の上に成り立っているからこそ、『徒労に終わる工夫』ではなく、『成功する工夫』ができるのだということを改めて痛感しました。試験時に使用しましたテキストには、花卉の分類や生理、種類など多くの情報が掲載してございます。試験後なかなか見る機会がなかったという方がいらっしゃいましたら、改めてご覧になって頂ければ、新たな発見やお役に立つ情報があるかもしれません。試験終了後も皆様のお役に立てていただければと思います。また今回、受講者の皆様にセミナーに関するアンケートにお答え頂きましたが、カットフラワーアドバイザー認定試験の講習時に鈴木氏の講義を聞かれ、期待して参加された方が多く、またそのような方だけでなく初めての方からも「園芸は専門外だがとても勉強になった」「非常に良い刺激になった」「今日得たことを明日から売り場に活かしたい」などの意見を多く頂きました。
変わって午後の部は、前回大阪セミナーでも大変ご好評頂きました「フラワーラッピング・リボンワークについて」をテーマに、講師に山崎由加里氏をお迎えし、大阪セミナー時同様にシモジマ様に資材をご提供いただき行いました。
まず実際のリボンワークに入る前に、ラッピングで大切なことは『魅せる』ことであると同時に、ラッピングは心が行き届いているという証であるという意識、また付加価値をつけることで商品そのものの価値を上げるという意識を持つ事が大切、というお話がありました。そして実際に、バラの一本ブ−ケをワイヤーリボンで作った花と裏が見えないよう結んだクリスマスリボンでラッピングしていきました。アンケートによるとラッピングが初めての方からベテランの方まで多くご参加頂いていたようですが、参加者の皆さん同士で和気藹々と教えあう姿も見られました。またデモンストレーションでは華やかな作品の制作と並行して、ちょっとしたロス商品をラッピングに活かす時の工夫、リボン選びのポイント、スマートに見えて便利なアルミホイル・セロハンなどの使い方のポイントなどをお話いただきました。講習後の質問も多く、活気の溢れる講習となりました。
前回に引き続きご参加を希望される皆様が大勢いらした為、「もっと少人数で、じっくりとラッピングやカラーの勉強がしたい」という多くのお声を頂戴しました。そこで、協会主催のカラー・ラッピングの講座設立を検討中でございます。詳細等決定しましたら、会報誌・HPなどで皆様にお知らせしていく予定です。今暫くお待ち下さいませ。